蒸留について
蒸留(じょうりゅう)とは、液体の沸点を利用して、液体から成分を分離する操作です。日本酒造りでは、もろみを蒸留してアルコールを取り出すために用いられます。
穀物などを原料に酵母で発酵させたものを醸造酒と言い、この醸造酒を蒸留したものを蒸留酒(スピリッツ)と言います。
醸造酒や蒸留酒に果物等を混ぜて作るものを混成酒と言い、リキュールなどはこの混成酒の一種となります。
蒸留は、文字通り熱して気化させ、その蒸気を冷却して液体に戻すことを言います。
お酒の場合、アルコールと水の沸点の違いを利用し、先に気化するアルコール分だけの蒸気を取り出して、液体に戻したものを蒸留酒といいます。
水分を抜くため、アルコール度数は元のものより高くなります。
穀物などからできた発酵液を蒸留すると焼酎ができます。
麦芽などからできた発酵液を蒸留するとウイスキーができます。
果実酒を蒸留するとブランデーができます。
簡単に言うと、米という穀物からできた日本酒という醸造酒を蒸留すると焼酎になり、麦芽からできたビールを蒸留するとウイスキーができて、ブドウからできたワインを蒸留するとブランデーができます。
ブランデー / ブランデー