まず「席次」という言葉をご紹介します。

席次とは、座席の順序という意味で飲み会の場だけでなく、冠婚葬祭や催しなどでも使われる言葉です。

そして、飲み会の際の席次を解説します。
難しい事は省き、端的に覚えやすく一言でお伝えすると

「１番入口に近い場所に座るべし」

と覚えておきましょう。

どこに座るか？
これを悩むということは、食事を一緒にする人はおそらく目上でしょう。
友だちや同僚、家族などであれば席次などは気にする必要がなく、いつもの通り座ればいいですし、自分と相手の気持ち良いポジションがあると思います。

でも、「うわっ！先に到着してしまった。どこに座ろう」
と考えた時点で、その人との関係性は気を使う仲ということです。
その場合は、入口に１番近い場所に座って待つ。

これが無難で、最低限のマナーです。


細かい解説をしますと、この席次のマナーは武士の時代に遡ります。
目上の人や御殿様など、自分より格上の人と席をまみえる場合、敵の襲撃時に格上の人を守る事ということが１番の責務になります。

そのため、目下の者は入口に近い場所で、常に警戒を怠らず、敵の襲撃に備える。
というところから来ています。

現代でいうと、飲食店のスタッフが配膳する際に、入口に近い側だと上司に配膳をさせることになります。

これが仕事の関係性では無く、パートナーの親御さんと一緒の場合を考えてみてください。
相手のお父さんやお母さんに、自分が注文した物を運ばせる。
これはいささか気が引けると思いませんか？

という事で、飲み会の際や食事の際は

「入口に一番近い席に座る」
または
「店員さんの配膳がどこから来るかを考えて、自分が受け取れる場所に座る」

これが出来ると、非常にスマートな大人だと見られます。