精米歩合について
精米歩合(せいまいぶあい)は、日本酒の製造において重要な概念であり、酒米をどれだけ精製するかを示す割合です。具体的には、原料となる玄米から外皮や胚芽を取り除くことで得られる白米の重さを、もとの玄米の重さで割ったものです。例えば、精米歩合が50%の場合、原料の玄米の半分しか残らないことを意味します。
精米歩合が低いほど、外側の部分が取り除かれ、中心部分だけが残るため、高品質で香り高い日本酒が作られる傾向があります。大吟醸などの高級酒では、通常、精米歩合が50%以下となります。逆に、精米歩合が高いと、外皮や胚芽が多く残り、一般的な日本酒や焼酎が製造されます。
この指標は日本酒の品質や味わいに大きな影響を与えるため、酒蔵や製造者は慎重に酒米を選別し、適切な精米歩合を設定します。高い技術と手間暇がかかる製造工程が求められ、精緻な酒造りがなされることで、洗練された味わいや香りが引き出されるのです。
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