菊芋（きくいも）は、ヒユ科に属する多年生のつる植物で、塊茎を食用とする根菜です。地下に肥大化した根茎が球状で、表面は茶色から紫色を帯びています。別名で紫芋（しおいも）とも呼ばれ、和名の由来はその花の形状が菊に似ていることにあります。

菊芋はインリンチンと呼ばれる水溶性の食物繊維が豊富で、低カロリーでありながら栄養価が高いとされています。また、フラクトオリゴ糖も含まれており、腸内環境の改善や整腸作用が期待されます。

調理法としては、生でサラダにしたり、蒸してから焼いたり、炒め物や煮物に利用されます。また、加工された製品としては、菊芋茶や菊芋麺、菊芋シロップなどがあります。

日本国内では、主に秋から冬にかけて収穫され、北海道や東北地方、中部地方が主な産地となっています。風味豊かで健康に良い食材として、和食やヘルシー志向の料理に広く活用されています。

日本国内の収穫量は10,000トン
輸入量は、22,000トン
中国:21,000トン、台湾:1,000トン