紫外線に当たる事が一番の日焼けの原因だと言われています。
しかし、なぜ紫外線に当たると日焼けをするのでしょうか？

そのメカニズムを解説していきます。
まず、紫外線とは、人間の目には見えませんが、光の一種です。
不可視光線と言われ、紫色の光より波長が短く、目で見える範囲の外側にあると言う事で、紫色の外側の光線で、「紫外線」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、光でいう紫の反対の赤色。
その赤色の外側にある不可視光線を赤外線と言います。
これは逆に波長が長く、目に見える範囲の外側で赤外線です。

この紫外線ですが、もう天敵のイメージがあると思いますが、実は紫外線は人間にとってなくてはならない光です。
業務用でいうと、殺菌消毒に使われています。
私達の体では、紫外線を浴びることで、ビタミンDを体内で合成します。
ビタミンDがないと骨が生成されませんので、骨粗しょう症を招いたりします。
また、新陳代謝の促進、皮膚抵抗力を飛躍的に向上させる作用があったりと、紫外線を完全にシャットしてしまうと、色々な弊害が発生します。

ただ、この紫外線とは殺菌作用があるように、非常に攻撃的な面を持っています。
体は、その紫外線から体を守るため必要以上な紫外線を体内に取り込まないために、皮膚でバリアします。

そのバリアの役目に生成されるのが「メラニン色素」です。
このメラニン色素が肌を黒くする＝日焼けの原因です。

ただ、紫外線だけがメラニン色素の生成原因ではありません。
メラニン色素はバリアをする役目と説明しました。
これは、体外からの攻撃全般からのバリアです。

皮膚に対しての紫外線以外の物理的攻撃も含まれています。
具体的には、洋服などの摩擦による接触も皮膚からすると攻撃と認識し、メラニン色素は生成されます。
あまり意識しにくいですが、実は皮膚への摩擦は紫外線を浴びると同等、それ以上の攻撃と認識します。
（物理的な攻撃ですので、当たり前と言えば当たり前ですね）

その他にも、ホルモンバランスやストレス、化粧品のタール系の物質などでメラニン色素は生成されます。